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2024年03月06日
バイネックスと日産
定置型発電システムへのソルガム由来バイオエタノール供給で協業

バイネックス株式会社(本社:東京都港区、社長:青木宏道、以下「バイネックス」)は日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:内田誠、以下「日産」)による定置型発電システムのトライアル運用開始に際し、その燃料となるバイオエタノールを供給する旨、合意しました。今後は、2050年に向けて日産の生産工場で使用する電力のカーボンニュートラル化に貢献すべく、国内外で多収穫ソルガム栽培に着手し、子実を食糧利用した後の残渣である茎葉を原料とするバイオエタノールやバイオペレットなどを供給していく計画です。

バイネックスは「食糧問題、エネルギー問題、環境問題といった人類の課題を真に解決する」というビジョンを掲げ、成長スピードが速く、大収穫量でエネルギー生産に適したソルガムを東京大学とともに共同開発して参りました。

一方、日産は固体酸化物形燃料電池(SOFC)を発電装置とした燃料電池システム「e-Bio Fuel-Cell」の技術を自動車の動力源として世界で初めて車両に搭載するなど、持続可能なモビリティ社会の構築を目指してきました。その車載用SOFC開発の経験を、工場向けの定置型発電システムへと応用し、今回トライアル運用を開始するに至りました。

世界では、地球温暖化によるリスクを最小限に収め、産業革命前からの気温上昇を1.5度以下に抑えるために、スピード感をもってCO2をはじめとする地球温暖化ガスの排出を削減することが求められています。今回の両社の協業を通じて、バイネックスは農産物残渣のカスケード利用で製造するバイオマス燃料の利用拡大を目指し、さまざまな分野の製造業が使用する電力の脱炭素化を推進していきます。また、日産はSOFC技術を自家発電システムへと拡大するためのバイオマス燃料の調達先を確保し、クルマのライフサイクル全体のうち、生産時と使用時におけるカーボンニュートラルを実現していきます。

本日、定置型発電システムのトライアル運用を開始した日産の栃木工場で、会見が行われました。会見に先立ち、バイネックス代表取締役の青木宏道は「バイネックスはオーストラリアで大量のソルガムF1種子を確保済であり、大規模栽培に着手出来る段階を迎えています。地球に優しい自動車生産を目指す日産が当社をクリーンエネルギー供給のパートナーに選んだことは大変光栄であり、期待に応えてまいります。これを契機に日本経済の基盤である製造業の電力のグリーン化を支援し、国際競争力の維持強化と共に地球環境の改善に貢献してまいります」とコメントしています。

また、日産の村田常務は「内燃機関から電気自動車への大きな変革の中で日産は新たな領域における様々な技術開発にチャレンジしています。今後も他がやらぬ革新的な技術で、電動化やカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります」とコメントしています。

 

 

バイネックス株式会社:
バイネックスは食糧問題、環境問題、エネルギー問題に真に取り組む、バイオ燃料のバリューチェーン構築を目指す企業です。生育時に大量の二酸化炭素を吸収固定化する植物であるソルガムの育種開発・栽培、ソルガム子実の食料供給、葉や茎といった残渣を原料とするバイオ燃料の製造・供給に加え、バイオ燃料を水素キャリアとする燃料電池や半導体製造、内燃機関向け燃料、石油化学向け原料代替等の用途開発を行っています。
URL:https://binex.jp/

 

本件に関するお問い合わせ:
バイネックス株式会社
担当:伊藤 宏治
電話:03-6433-5497(代)
E-mail:k-ito@binex.jp

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