脱炭素ソリューション・プロバイダーであるnoco-noco Inc. (NASDAQ: NCNC、以下noco-noco)は、フィリピンで事業展開している日本の電気自動車メーカーAssemblepoint Co. Ltd.(以下「アセンブルポイント」)の株式51%を、株式交換により約360万ドルで取得する意向を発表しました。世界規模での環境と輸送に関する課題を解決することを共通の目標とし取り組んでいきます。本買収は、2024年第1四半期に完了する予定で、これにより2024年の増収増益が見込まれます。この買収案は、noco-nocoの「長寿命で耐高温性のバッテリ技術」と、アセンブルポイントがもつ「品質と精度を担保した日本設計である強みと現地生産による低コストを兼備することで急速に普及拡大が見込まれる電動バス『SmartBus』を融合させることになります。
フィリピンは、2023年までに主要業界の排出量を75%削減することを約束していますが、充電インフラが十分整備されていないことや資金不足といったボトルネックにより、進捗が妨げられています。
noco-nocoのバッテリ技術とアセンブルポイントの短期間で生産できる手法の強みが相乗効果を発揮し、輸送部門の脱炭素化に向けた変革的ソリューションを提供します。
フィリピンにおけるアセンブルポイントのwalk-in van
アセンブルポイントの機敏な生産工程(APP: アジャイル・プロダクション・プロセス)は、まず日本の技術陣が電動バスの部品やコンポーネントの設計、プロジェクト管理、調達を一元的に行います。この結果、従来の自動車メーカーに見られる大型設備や高価な組み立てラインが不要となり、アセンブルポイントのチームが現地の電動自動車メーカーと共同で生産することが可能になります。アセンブルポイントのEVバスは長時間にわたる充電待機時間を必要としない交換式バッテリーパック仕様となっています。こうして、フィリピンの混雑した幹線道路や狭い裏道を走る高品質で精密でありながら手頃な価格の電気ミニバスが実現しました。
noco-nocoの価値は、画期的なX-SEPA™バッテリ技術にあります。X-SEPA™セパレータと独自の電解液を組み込んだリチウムイオン電池(以下、LiB)は、60℃の高温環境という非常に厳しい耐久試験で、従来のLiBの5倍の寿命を示しました。一般的なEV用バッテリは35℃を超えると性能が低下してしまうこともあり、この画期的な成果は非常に重要なものとなります。2022年に夏の気温が灼熱の50℃まで上昇したフィリピンのような発展途上国では、このようなX-SEPA™で強化されたバッテリは、持続可能な輸送の可能性を大きく転換するものとなります。バッテリの長寿命化はリース期間の延長につながり、リース料を直接的に引き下げることになり、リースの活用者と提供者の両方にメリットをもたらします。加えて、このソリューションは、バッテリ・エネルギー貯蔵システム(BESS)を二次利用先とする交換式バッテリの実現可能性をもたらし、フィリピンの遠隔地や経済的に脆弱な地域における持続可能エネルギーに対する要求を満たす手立てとなります。
買収を完了すると、noco-nocoは様々な地域でのリース事業を拡大することができるようになり、将来的にはスリランカ、ケニア、インド、中東といった急成長中のEV市場への進出も目指しています。CleanTechnicaのレポートは、フィリピンで2030年までに600万台以上の電動自動車が公道を走っていると見込んでおり、この買収によって開拓される市場規模は相当なものになると予想されます。そのうち60万台がEV バスや電動商用車や電動建機となる見込みです。アセンブルポイントは既に累積28台のEVバスを世界で展開していますが、スリランカ市場向けに29台目が納入される予定です。
noco-nocoの松村正大CEOのコメント:
noco-nocoとアセンブルポイントの協働は、単に製品を組み合わせるということではなく、包括的なサービスを提供するということです。交換可能式バッテリは、温室効果ガス排出削減戦略、革新的なバッテリソリューション、バッテリリースビジネスモデルと統合されることで、共生的なパートナーシップの基盤を形成します。フリート・リースはカーボン・クレジットと組み合わせることで提供価値をさらに強化できるようになり、お客様へ包括的なソリューションを提供します。この戦略的な取組みに関して、我々は2030年までにフィリピンの商用車市場の10%以上を獲得するという具体的な目標を掲げています。
アセンブルポイントの宮下崇CEOのコメント:
世界で様々なパイロット・プロジェクトが実施されていますが、社会実装や事業化に成功した事例はほとんどありません。車両の販売で利益を確保するためには、製造工程を綿密に計画・設計し、コスト管理を徹底した上で生産することが重要です。2025年末までには2000台以上のEVバスがモビリティ・物流・エネルギー関連のお客様に納入される予定です。無駄のない俊敏な製造工程により、当社は本モデルを急速に横展開ことが可能で、未発展の国や発展途上国での福祉や経済の向上に貢献する手頃な価格のソリューションを提供することができます。
本売買契約の完了には、満足できるデューデリジェンスの完了や、noco-nocoが本取引について株主の承認を得ること、さらに本取引に必要な規制当局の同意と承認を得ることなどの通例的な前提条件が含まれています。
noco-nocoについて:
noco-nocoは、カーボンニュートラル経済への世界的な転換を加速する脱炭素ソリューション・プロバイダーです。長寿命・高耐熱性能を実現した画期的なバッテリセパレータ技術「X-SEPA™」から、グリーン輸送のためのカーボンニュートラル・リース・プラットフォーム「noco-noco Lease」まで、noco-nocoはクリーンで手ごろな価格の持続可能なエネルギーソリューションの必要性に取り組んでいます。noco-nocoは、オーストラレーシア全域で重要な二酸化炭素削減プロジェクトを開発するだけでなく、EVバッテリにIoTデバイスを搭載し、データライトでスマートなエネルギーの最適化と利用を実現する未来に向けて取り組んでいます。
アセンブルポイントについて:
アセンブルポイントは、フィリピンで日本ブランドの電動ミニバスとミニバンを製造・販売するEVメーカーです。同社は2018年にプロトタイプを完成させ、2023年時点ですでに公共バス事業者や物流会社などに車両を納入し、公道を走行した実績もあります。アセンブルポイントは、EVシフトが急速に進むASEAN地域を中心に事業を展開していきます。
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